腰のヘルニア

こんにちは。

奈良県生駒市にあります、はぎの台整骨院院長の松本です。

脚を上げるたり前屈みになると、腰の痛みに加えてお尻、太ももの裏側にかけて痺れや鈍痛が起こってお仕事や家事が思うようにできない…。または腰の不安のせいでスポーツが楽しめない…。

そのようなお悩みをお持ちの方は、もしかするとヘルニアになっている可能性があります。

今回のブログでは、痛みやしびれを和らげる寝方を動画付きでご紹介していきますので最後までお読みください。

ヘルニアとはどんな状態なのか?

ヘルニアとは「はみ出した」という意味を持つ言葉です。

はみ出した部位と合わせて使うことで、お身体に起こっている状態を表します。例えば鼠径(そけい)ヘルニアといえば、いわゆる脱腸のことを表します。

腰のヘルニアの正式名称は「腰椎椎間板ヘルニア」と言います。つまり腰の背骨にある椎間板というクッション材がはみ出して神経に触れて痛みやしびれなどを産んでいる状態という訳です。ここで椎間板などの聞きなれない言葉が出てきたと思いますので、簡単に背骨周りの構造を説明していきます。

左のイラストが正常な背骨の形を表しています。

白い横長の形をしたものが背骨(椎骨)で、赤い楕円形のものが椎間板、紫の縦長の線が神経(脊髄)になります。人間の体はさまざまな動きを可能にするために、背骨に可動性を持たせています。そのため背骨は24ケに分かれて椎間板(ついかんばん)というクッションを挟んで縦に連なっています。

また背骨の後ろ(お尻側)には神経が通っており、通常であればここから腰やお尻、脚に神経がつながっており、うまく動いてくれています。

右のイラストはヘルニアの状態を表しています。

左のイラストと違って赤の椎間板が何かしらの力で押し出されてはみ出て、紫の部分と重なるようになっていますよね?腰の椎間板がはみ出して神経に当たった状態が腰椎椎間板ヘルニアということです。

このような状態になると神経に圧迫プラス引き伸ばされる刺激が加わり、神経の支配しているエリアにしびれや鈍痛が起きてしまいます。さらにひどくなると足の甲まで及ぶ広範囲にしびれが出たり、排泄にも支障が出てくるケースがあります。

ヘルニアの原因は?

当院にもたくさんのヘルニア患者さんがお越しいただいております。

みなさんお仕事も年齢も性別も違いますが、共通しているのは不良姿勢という問題があります。姿勢もパターンはそれぞれあるので、これだけやっておけば治りますといった簡単な話ではありません。その証拠にご相談いただくみなさんは、以前から腰痛があり色々と試されたけれど、うまく改善できずにいよいよ痺れまで出て我慢できなくなっている方がほとんどです。

本来、可動性を持たせるために作られた構造の背骨ですが、不良姿勢になると動かせる場所と、動かせない場所がはっきりと分かれて負担が集中してしまいます。もともと腰の部分は負担を分散するための緩やかなカーブがあるのですが、不良姿勢になるとここに一気に負担が集中してクッションが潰れて押し出されてしまいます。

痛みや痺れのメカニズム

ちなみにヘルニアのはみ出し方には年齢差があります。

若い人は椎間板内に水分がたくさんあり弾力性も高い状態です。さらに動きも激しく大きな動きが伴うので、はみ出す際は水風船が弾けたように大き遠くまではみ出します。そのため痺れや力が入らないといった神経症状が強く、スポーツで起こったような場合は一時的に立てなくなるほどのケースもあります。

これに対して高齢になると水分も減り弾力性が低く、動きも小さくなるので漏れ出るようなはみ出し方になります。ですのでじわじわと嫌な感覚が進行し、鈍痛や軽い痺れが広がっていくという症状の差があります。

ヘルニアの際には不良姿勢が原因と気がつかないと、姿勢にはアプローチできずに、痛みのある腰、痺れのある脚に湿布やマッサージ、ストレッチをおこなってきたため改善せず進行したと考えれば納得できる方も多いのではないでしょうか?刺激を与える場所がそもそも違うため、色々と試されても一向に改善しなかったということです。

しかしご安心ください!ご相談いただいた方々は1ヶ月、長くても3ケ月以内に改善されている方がほとんどです。自然に腰に負担をかけない姿勢になるように整えていくことで、少しずつではありますが腰やお尻、脚の嫌な感覚が減っていきます。

改善方法のヒント

ヘルニアは前述したように痛みだけでなく、痺れや力が入らないといった神経症状が伴いますので不安やストレスが大きい疾病です。改善していくためにまずは、痛みや痺れの少ないラクな姿勢でお休みいただきくことが最優先です。

というのは、実は血液の中には、はみ出した部分を回収してくれる成分があります。ラクな姿勢で横になることで、ストレスが減って血流が高まります。さらに横になることで全身が心臓の高さが近付くので、自然と血流が上がりやすくなるのではみ出した部分の回収が進んでいきます。さらに整体治療と併用していただくと、負担が分散できる姿勢になるので、日中もストレスが減り、どんどんはみ出しが小さくなりヘルニア症状が改善していきます。

逆に言えばヘルニアに関しては血流を高めること、負担の集中する不良姿勢を正すことの2点をクリアすれば比較的容易に改善すると言えます。

寝ただけで治っていく訳ではないですが、痛みや痺れがキツい期間を早く終わらせて、少しでも早く動けるようになることが早期回復の第一歩です。可能な範囲でかまいませんので、腹八分目に食事を済ませたらお風呂にゆっくり浸かって、以下の動画を参考に寝入りの時の姿勢をサポートしてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

軽度のヘルニアであれば、この寝姿勢を1から2週間試していただいただけで症状が軽減した方もおられました。また痛くなくなった後でも、この形で寝続けていただいて全く問題ありませんので、是非ともお試しいただければなぁと思います。

しかしながら、これを試しても思ったように改善されない場合は、セルフケアでは改善しないレベルに進行してしまっていると思われます。原因が複雑に絡み合っていたり、他のトラブルも併発している可能性がありますので、早めにお近くの医療機関や治療院にご相談ください。

特に姿勢や全身のバランスを整える治療を受けていただくと、自分でやるよりも圧倒的にラクに早く、後遺もなく治ることが期待できます。


はぎの台整骨院は、近鉄生駒線萩の台駅前にある整骨院です。腰痛・肩こり・膝痛などの痛み、歩行や日常生活でお困りの方は、ご相談ください。 
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