指の第一関節が痛む「へバーデン結節」の治し方

こんにちは。

奈良県生駒市にあります、はぎの台整骨院院長の松本です。

年末は寒くなる中、大掃除や断捨離で手を酷使しやすい時期です。そんな時に増えるお悩みのひとつとして、指の節、特に第一関節が痛むへバーデン結節と呼ばれる症状があります。

こわばりや痛みが発生するだけでなく、放置すると指が節立ってボコボコした形に変形していく厄介な症状です。

へバーデン結節で困ること

特に朝起きた時にこわばって朝の準備が遅くなって困るとご相談を受けることが多いです。さらには指の症状が関節リウマチとも似ていることから「ひょっとすると血液の病気なのではないか?」と強い不安感に襲われる方もおられます。

手の強張り(Morning stiffness)

不安やお困りごとを抱えながらお過ごしになるのは健康的とは言えませんので、まずは手の構造を知っていただいて、後述する効果的なストレッチをお試しになってほしいと思います。それでも改善や緩和が見られない場合には、専門医や医療機関での検査を受けていただくという順序で不安を解消していきましょう。

手の構造

手には本当にたくさんの筋肉が複雑に絡んでいるので、全てを書くとややこしくて混乱しますので、指の節の痛みに関連するものだけ簡単にイラストで説明させていただきます。

指を曲げる屈筋の走行

指を曲げる際には屈筋と呼ばれる筋肉が働きます。

第一関節を曲げる筋肉(イラストの青い線)が深いところを通って、第二関節を曲げる筋肉(イラストの緑の線)が浅いところを通っています。緑の筋肉は最終的に枝分かれして穴を作り、その穴を貫くように青い筋肉が通る構造になっています。実は第一関節だけ曲げようとしても、第二関節ごとつられて曲がるのはこの構造が影響しています。

指を曲げる筋肉がまたぐ大きな関節のライン

またこれらの筋肉は長くて肘付近まで伸びています。そのためいくつかの関節をまたいで働く必要があり、特に手のひらにある大きな関節(イラストの赤い線)との兼ね合いがうまくいかないと、不要な力が掛かってしまいます。つまり、この赤い線にある関節がよく動いてくれることで、指の節へのストレスを減らすことにつながります。

指の節の痛みを減らすストレッチ

ここまでお読みいただけた方は、手の節に関する構造をご理解いただけたと思います。早速、改善に向けて以下のストレッチをしていきましょう。

くれぐれも無理せずに気持ちいい範囲内で行ってください。一度の強いストレッチよりも、2週間程度で構いませんので継続することが、改善に近づくコツです。

実際にやってみましょう

まとめ

いかがでしたでしょうか?

一度痛み出すと改善まで長引くことが多い指のトラブルですが、ポイントを押さえ、過度な刺激を減らすことができれば、地味ではありますが確実に痛みやこわばりは緩和していきます。

くれぐれも痛みのある指の節を揉んだり、テーピングや湿布でぐる巻きにするようなことは今日でやめていただき、効果のある方法をコツコツやっていただければと思います。

しかしながら、今回ご紹介した方法が全ての方に当てはまるとは限りません。他の部分に原因がある方もおられますし、また重症でこの方法では手に負えないような場合もあります。今回の方法を2週間続けても、少しも効果を感じられない場合は一度、医療機関や治療院にご相談することをおすすめいたします。

最後に、もし今回の文章で、今まで抱えていた朝の煩わしさや、スポーツで100%出しきれないフラストレーションが少しでも解消されましたら幸いです。

一日でも早い改善を心より願っております。


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